コロナを予測していた男
【はじめに】
今世界的に大流行している新型コロナウイルス【COVID‐19】
中国・武漢を発生源とする新型肺炎ウイルスは、発熱・咳・呼吸器障害・味覚障害・嗅覚障害等を引き起こし、命に関わる恐ろしいウイルスである。
それだけではなく医療崩壊やコロナ差別・物資不足等も引き起こし、世界各国の経済にも大きなダメージを与えている。
我が国日本では、2020年東京オリンピックが延期になり、緊急事態宣言が出され自粛ブームの中仕事はテレワーク化が進み、また失業者や倒産も増えた。
デマにより紙不足が囁かれ、店頭からはトイレットペーパー・ティッシュペーパーが消え、マスクやアルコール・除菌グッズは未だに手に入らない。
ついにはホットケーキミックスも店から消えた。
おそらく世界各国の人達が、ウイルスの流行でここまで生活が一変するなんて。と思っている。
外出する、ハグをする、学校に行く
今まで当たり前に出来ていた事が、今では当たり前に出来ない。
外に出るな!休校だ!人とは2m離れろ!と言われ、他所の国では外出すると罰が下される国もあるらしい。
しかし誰もが予想しなかったこの事態を、いち早く予想していた男がいた事を皆さんご存知だろうか?
【ビル・ゲイツという人物】
以前、テレビ番組のやりすぎ都市伝説でも紹介されていた ビル・ゲイツ。
ビル・ゲイツとはWindowsなどを開発しているマイクロソフトの共同設立者(現在は退任)であり、慈善活動家としても知られている。
(ちなみにビル・ゲイツの総資産額は世界第2位であり、日本円にして約9兆円だと言う)
そんなビル・ゲイツが5年前の講演で演説したのが
「もし次に戦争が起こるとしたら、それは核爆弾ではなくウイルスだ」
「次にアウトブレイク(疫病の流行)が来たら?私たちはそれに対する準備がまだ出来ていない」
「世界的パンデミックに備えなければならない」
というような内容のものだった。
ビル・ゲイツはアウトブレイクによって引き起こされる食糧難に備え、以前から地下に食料庫を作り食糧を保存していたという。
そして何よりも恐れるべき事は、医療施設や設備が充実していない貧困国でのパンデミックであるとも述べていた。
貧困国でパンデミックが起こると、医療体制が整っていない為大勢の犠牲者を出し、また収束も遅れるという悪循環に陥るからである。
こういった数々の演説から分かるように、コロナウイルスを予言とまではいかなくともビル・ゲイツは確実に感染症ウイルスがパンデミックを起こすと予想していた。
そして今、彼の予想が現実となり世界各国で様々な事態が起こっている。
【20年ごとに起こる感染症】
あともう一つ彼が非常に興味深く恐ろしい事を言っていた。それは「感染症ウイルスの流行は約20年ごとに起こり得ると認識し始めている」という事である。
我々は新型コロナウイルスに打ち勝つと共に、経験を生かし次の感染症にいち早く備える必要があるということだろう。
ちなみに約20年前に起こった代表的な感染症と言えば「SARS」である。
2002年11月頃に中国南部を中心に広がったSARS(重症急性呼吸器症候群)は、高熱・咳・呼吸困難等の症状が特徴的で肺炎を引き起こすウイルスであり、SARSはコロナウイルスの一種でもある。
2012年にはイギリスで初めて確認されたMARS(中東呼吸器症候群)という別のコロナウイルスも発見されている。
【さいごに】
ビル・ゲイツの言った通り、約20年経った今、また新型コロナウイルスが大流行している。
となれば20年後の2040年頃にまた別の感染症が流行し、人命の危機、食糧難や失業、物資不足などが起こるという事である。
この20年で医療技術が進化するように、おそらくウイルスも更に進化するであろう。
今回の新型コロナウイルスは、現在の医療制度を持ったとしても前回のSARSやMARSと比にならない程の大勢の犠牲者を出している。
次に流行する感染症ウイルスはもしかしたら感染力も致死率も上がっているかもしれない。
ビル・ゲイツが予測しそれに対して備えをしていたように、我々もそうしなければならないと共に、更なる医療技術の進歩や感染症対策も望まれるであろう。
自分自身や大切な人を守る為に。
そしてビル・ゲイツが恐れていたように、今後感染症ウイルスが兵器として使用される日が来ない事を祈る。
使用だけではなく、製造もやめて頂きたいがね…